みなさん、こんにちは。
日々の生活の中で、思い通りにいかないことや、人間関係のトラブルに心が疲れてしまうこと、ありませんか?
患者さんと接していると、体の病気はもちろんですが、心が疲れてしまい、いわば「心の風邪」にかかっているのでは?と思うことは決して珍しくありません。もちろん、皆さんと同様に、私も日々の生活の中で「心が風邪をひく」ことはあります。
「心が風邪をひく」ことは、はるか昔から人類が経験してきたものです。そして実は、心の風邪を治すためのヒント、心の平穏を保つためのヒントは、2000 年も前のローマ帝国時代にはすでに見つけられていました。
奴隷と皇帝、二人の共通点
はるか 2000 年ほど前のこと。歴史上、全く立場の違う二人の人物がいました。
一人は哲学者エピクテトス。

image:Wilipedia Commons
彼は奴隷として生まれ、過酷な生活のため足に障害を持ち、不自由な生活を強いられていました。しかしその後、奴隷から解放され哲学の教師となり、学校まで作りました。
もう一人はマルクス・アウレリウス。

image:Wilipedia Commons
彼はローマ帝国の皇帝として、激務と孤独、戦争と疫病の脅威に耐えていました。
「自由がない苦しみ」と「責任が重すぎる苦しみ」。
正反対の人生を歩んだ二人には、心を病まずに生き抜くために実践していた「ある共通の考え方」がありました。
事実は変えられないが、心は自由
それは、「事実」と「感情」を切り分けるということです。
例えば、「雨が降った」というのは変えられない事実です。
しかし、それを「最悪だ」と思うか、「静かでいいな」と思うか。その「捉え方(解釈)」は100%、私たちの自由なのです。
奴隷だったエピクテトスは、こう言いました。
「人を苦しめるのは、出来事そのものではない。その出来事をどう捉えるかという『考え』である」
皇帝だったマルクスも、戦場で同じようなことを書き残しています。
心の免疫力を上げよう
病気やトラブルといった「事実」は、誰にでも訪れます。そして、起こってしまった事実は変えられません。
でもそこで、「どうせダメだ」と悲観するか、「今は休む時だ」と前向きに捉えるかで、その後の心の状態は大きく変わるかもしれません。もちろん、そう簡単ではない場面もあるでしょう。それでも、自分自身が心の平静、心の自由を保つには、そのようなものの見方・捉え方をするしかないのかもしれません。
私たちの薬局では、お薬をお渡しするだけでなく、患者様が少しでも「前向きな捉え方」ができるようなサポートもしていきたいと考えています。
事実は一つでも、解釈は無限です。
今日一日、少しだけ「捉え方」を変えてみませんか?


